SESについて考えた

🕓 May 12, 2019 · ☕5 min read
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  • #SES
  • SES (SystemEngineer Sharing)

    技術者派遣契約
    これは成果に限らずに派遣先のプロジェクトに契約の期間在籍して、業務に参加することだ。

    守秘義務

    秘密保持契約

    履歴書

    自分の関わった業務に関して、期間限定でどこかの会社の何かのプロジェクトに参画するも
    成果として何かを行ったと書けるようにはならない。

    なぜなら秘密保持契約で、その派遣先の現場での情報は他に喋れないから。

    そしてその契約から、前の現場で何をやっていて、どんなことができそうかを察せるのは
    同業者の人だけだ。

    別の業界や、他の仕事に飛ぼうとしても、内容を話せないと言う縛りがあるせいで
    同じような業界、同じような働き方でいろんな場所を飛ぶことが確定する。

    人間関係

    契約期間が決まっているので、期間が過ぎれば全て白紙に戻るわけだ。
    そこでやってきたことも、その場に置いていく。
    その場で気づいた関係も、その場に置いていく。

    メリット

    とにかく色々な職場を見て回れる。
    よく分からないけど、大きなプロジェクトの小さな一部、小さなプロジェクトの小さな一部、本当の末端を体験できた。
    そこで、プロジェクトはおっきいな〜、システムは大きいな〜
    システムを作っても、動かしてるのもほとんど人じゃないか。

    どんなにバックエンドの処理を作ったところで、それはおっきい観点から見ればインターフェースと同じだな。
    結局は、中の人が顔も見えない誰かに向けて、なんか情報を処理して送ってるんだな。

    AIに興味が持てた。
    なんか自分がやってることも、他の誰かができることなんだなって思い知った時に、本当に私はコンピュータを使っているのだろうか。
    本当の意味でプログラミングしているのだろうかと疑問に思った。

    結局コンピュータに使われているのではないかと、肌で感じた。
    私はキーボードを触れているのか、触れさせられているのか。

    あープログラミングしてくれるプログラム作れないかなーと思った。
    なぜなら自分がやらなくて、誰か他の人ができるんだから、プログラムがプログラムを作ることも当然できるだろうと考えてた。

    切り刻まれる感触

    秘密保持契約で自分がやったことを転職する時にでも履歴書に書けない。
    履歴書に堂々と書けるほど、密に一つのシステムやプロジェクトに関われない。
    人間関係も派遣期間が終わるたびに変わる。
    環境が変わると慣れるまでお腹痛かったり、変な汗かいたり、精神的に不安定になったり。

    昇給とか、昇格とか、そう言うものが本当にタグのように感じた。
    つまり結局のところ派遣先では、派遣先できてくれた人としか認識されないから
    部長も課長もいないわけだ。
    プロジェクトメンバーであって。

    だからこそ、長期間会社に在籍することに意味は薄く、逆に長期間いるほど代替可能な業務にしかできないのもわかった。
    だって私がダメでも他の派遣社員が補填されるんだから。

    そこで気づけたのが、自分はある程度同じ期間、同じ人と関わって生きてきてそれに慣れていた。
    環境が移り変わり続けることに順応する事もしようとしなかった。
    想像していたよりも酷だった。

    変わらない土台を求めたい。

    自分が技術者として我慢して何かを作っても、累積されないことに疑問を持っていた。
    ネットを見れば、優秀そうな技術者の人が、どこそこ会社のどんなプロジェクトで何をしていたかを記載していた。
    そう言うのが羨ましかった。

    自分もそう書きたい。
    でも私には堂々と明記できるような何かがない。
    そして我慢してこの働き方を続けたところで、契約によって他に漏らせないのだから、このままだとこのままだろうと
    はっきり感じていた。

    そこで自分がやったことは他に言えるような何かをしたいと願った。

    知らなすぎると知った。

    無知の知よろしく、自分は何も知らないと知った。
    ネットでかっこよく技術が足りをする人は、そう言うことが明記できる場所で、明記できる仕事をしている。
    それだけの違いだった。

    つまり自分の技術力の高低の問題じゃない。
    前提がそもそも違うだけなのだ。

    自分もカッケー自分語り、技術が足りをしたいと思っていたわけではない。
    ただ、かっけー技術者の人が「こんなエラーでしくじったわ〜、こうしたらいい感じになったぜ!」ってコードを載せていて
    それが自分にも役に立って、ありがたいな〜って気持ちがずっとあった。

    なぜなら分からないことが起こった時、ググって前例があるエラーなら、そういう善意で書いてくれた人の情報に
    何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も・・・
    助けられて、自分もそうしたいと切に思った。

    やっぱり自分がどう言う物か、書いてある人の方が、影響力の武器よろしく、説得力があるから。
    そして何より、自分が堂々と語りたい、自信満々に語りたい。
    だって善意でやってるのに、なんでビクビクしなきゃいけないんだよ。

    謙虚と卑下は違う!

    ここまで吐き出していて気づいた。

    そうだ、私は勝手に誰かを祝福したいだけだ。
    そしてそれもしているし、これからも勝手にそうする。

    別に肩書きなんて、経歴なんて関係ない。
    そんなの影響力のほんの一端に過ぎない。

    関係ないね。
    自分は勝手に楽しくいるし、祝福する。
    ありがとう!


    aki
    WRITTEN BY
    aki
    artist, walker